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スポンサー呼ぶオリジナルキャラ 放送局、権利ビジネスに本腰(産経新聞)

 ■テレビ東京「白いクマ」/毎日放送「クリオネくん」/電通「豆しば」

 テレビ局が番組と番組の間に流すスポットCM枠を利用して、オリジナルキャラクターを“遊ばせて”いる。CMなのか番組なのか判然としない不思議な映像だが、実はこれ、スポンサーを呼び込む仕掛けなのだ。不況で企業が広告出稿を控える中、テレビ局が放送外収入を得る新たなビジネスとしても注目されている。(三宅陽子)

 昨年8月、テレビ東京の15秒のスポットCM枠に白いクマが登場した。アニメ制作を手がける「DLE」などとタッグを組んで開発したオリジナルキャラクターで、映像ではこの白いクマが画面を走り回るという一風変わった光景が展開された。

 「あれは一体何なんだ、という状態を作り出し、世の中にどんな反応が出るかを見たかった」。この企画を提案したテレ東アニメ局の白石誠さんと営業局の山川典夫さんはこう話す。

 その白いクマに関心を示したのは、自動車会社のスズキだった。ワゴン車「パレットSW」のCMに起用されるとネットなどで話題を呼び、その後も東京新聞、城南建設とのタイアップが実現。いずれのCMもテレ東限定で放送されている。

 大阪の毎日放送も、広告代理店の電通やDLEとともに、海の生物のクリオネをモデルにしたキャラクターを制作。昨年12月からスポットCM枠でアニメ仕立ての映像を放送している。

 企画した電通エンタテインメント事業局の亀田卓さんは「繰り返し流すことで認知度が上がり、使いたいというスポンサーが現れれば、キャラクター使用料をもらって貸し出したり商品化したりできる。まずはクリオネくんをスターにしなくては」と意気込む。

 一方、電通が2年前に生み出した「豆しば」は、すでにテレビを離れて縦横無尽に活躍している。

 ピント外れの豆知識を披露する不思議な生きものという設定で、最初はウエブサイトなどを運営する「プレゼントキャスト」の企業CMに登場。その後、コンタクトレンズの「アキュビュー」のPRキャラクターに採用されるなど、売れっ子に成長していった。ぬいぐるみなどのグッズも売り出されたほか、絵本「枝豆しばとアラスカの冷蔵庫」は累計20万部のベストセラーになっている。

 仕掛け人の電通テレビ局、山西太平さんは「企業の広告出稿が頭打ちとなる中、広告以外で収益を確保できる道として、電通もキャラクタービジネスに積極的に参加すべきだと思っていた。広告代理店が権利を持っていると使い勝手がいい、ということも多少、感じてもらっているのかもしれません」と、予想を上回る人気にほくほく顔だ。

 こうした業界の動きについて、キャラクタービジネスの市場調査を行う「キャラクター・データバンク」の陸川和男社長は「広告収入が減る中で、放送局は権利ビジネスに力を入れ始めている。テレビ局発信のオリジナルキャラクターがネットなどを経由して話題を呼び、人気者になれば、商品化に結び付けて収益を得ていこうというねらいだ」と指摘。さらに「キャラクターは消費者が商品に興味を持つ“動機付け”となりやすく、そうした特性に企業が注目すれば、スポンサー獲得への一助になる」と分析している。

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